ソウル〜釜山が20分?韓国で次世代交通「ハイパーチューブ」の導入検討がスタート交通

ソウル〜釜山が20分?韓国で次世代交通「ハイパーチューブ」の導入検討がスタート

2026.07.11790

韓国鉄道技術研究院が、次世代交通「ハイパーチューブ」の導入をめぐる大国民アンケートと専門家調査の入札公告を出しました。ハイパーチューブは、真空に近いチューブの中を磁気浮上方式で走る交通手段で、最高時速1,200km以上が目標。実現すれば、ソウルから釜山まで20分前後で移動できるという構想です。

まだ路線や開業時期が決まった段階ではありませんが、KTXで約2時間30分かかる区間がわずか20分になるとしたら、韓国旅行の形も大きく変わるはず。いま分かっていることと、これからの課題を整理しました。

ハイパーチューブとは?

ハイパーチューブは、空気抵抗をほぼなくした真空に近いチューブの中で、車両を磁気浮上方式で浮かせて走らせる次世代の交通手段です。海外で「ハイパーループ」と呼ばれる構想の韓国版にあたり、目標とする最高速度は時速1,200km以上。飛行機の巡航速度に迫るスピードを、地上のチューブの中で実現しようというものです。

この速度が実現すれば、ソウルから釜山までは20分前後という計算になります。現在のKTXでおよそ2時間30分かかる区間なので、まさに桁違いの速さです。

いま、何が始まったのか

韓国鉄道技術研究院は、ハイパーチューブ導入をめぐる大国民アンケートと専門家調査の入札公告を出しました。国民には期待や不安を、専門家には技術面・政策面の見通しを、それぞれ確認する調査です。

注目したいのは、技術開発の話だけでなく、「そもそも人々がこの交通手段をどう受け止めているのか」を正面から調べる段階に入ったこと。実際の路線や開業時期が決まったわけではありませんが、導入に向けた地ならしが始まったと見ることができます。

ソウル〜釜山の移動時間はどう変わる?

あくまで構想段階の数字ですが、実現した場合のインパクトを現在の移動手段と並べてみると、その違いがよく分かります。

移動手段ソウル〜釜山の所要時間(目安)
高速バス約4時間〜
KTX・SRT約2時間30分
飛行機約1時間(空港までの移動・待ち時間は別)
ハイパーチューブ(構想)約20分

飛行機は搭乗手続きや空港アクセスを含めると意外と時間がかかるため、都心から都心へ20分で移動できるとしたら、体感の差はさらに大きくなりそうです。

実現までに越えるべきハードル

一方で、解決すべき課題も少なくありません。まず、数百kmにわたる長距離のチューブを低圧のまま安定して維持する技術。トンネルや橋梁を含む長い区間で真空に近い状態を保ち続けるのは、それ自体が大きな技術的チャレンジです。

さらに、莫大な建設費をどうまかなうのか、そしてすでに高速鉄道網として定着しているKTXやSRTとの役割分担をどう整理するのかも、これから議論が必要なポイントです。今回の調査は、こうした期待と不安の両方を国民と専門家に確認するものになっています。

韓国旅行はどう変わる?

もしソウル〜釜山が20分で結ばれたら、ソウル滞在中に釜山のビーチや市場へ「半日だけ行ってくる」という旅程も現実的になります。ソウルと釜山、どちらを拠点にするか悩む必要すらなくなるかもしれません。

もちろん、まだ路線も開業時期も決まっていない構想段階の話です。それでも、国民の声を聞く調査が動き出したこと自体が、実現に向けたひとつの節目と言えそうです。ソウルと釜山を20分で結ぶ交通手段、あなたはどう思いますか?

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