韓国旅行の入国手続きと帰りの出国ガイド

韓国旅行の入国手続きは、出発前の入国条件の確認と、到着後の入国審査・荷物の受け取り・税関手続きを分けると整理しやすくなります。特に気をつけたいのが、K-ETAの申請が免除されても、入国申告まで不要になるとは限らないこと。日本国籍で観光に行く場合も、自分が入国申告の対象かどうかは確認しておきたいところです。
韓国到着後は検疫の案内に従い、入国審査、預け荷物の受け取り、必要な税関・動植物検疫の手続きを経て到着ロビーへ。帰りはチェックインと荷物の預け入れ、保安検査、出国審査、搭乗ゲートへの移動という流れです。
準備で大切にしたいのは、それぞれの手続きが「何を確認するものか」を押さえること。航空会社の搭乗手続き、人の入国審査、持ち込む物の税関手続きは、確認する対象が違います。
渡韓前にパスポートと予約内容を確認しておく

日本国籍の人が観光目的で90日以内の短期滞在をする場合は、原則としてビザなしで韓国に入国できます。ただし、就労や長期滞在などは条件が異なります。「日本から出発する」というだけで入国条件が決まるわけではなく、国籍、渡航目的、滞在期間をそろえて確認する必要があります。
まずはパスポート原本と、航空券の予約内容を照合しましょう。搭乗者名のローマ字表記、出発日、空港名、便名を見ておくと、予約時の入力ミスや空港の取り違えに気づけます。パスポートの有効期限も、帰国日までの旅程と合わせて確認してください。残存期間に不安がある場合や乗り継ぎをする場合は、韓国の在外公館や利用する航空会社に条件を確認しておくと安心です。
ホテル名、住所、電話番号、帰りの便名も、すぐ見られる形にしておくと便利です。入国申告に必要な情報をその都度予約アプリで探す手間を減らせます。通信が使えない場面も考え、予約確認書などはオフラインでも表示できるようにしておきましょう。ただし、画像に保存した予約情報がパスポート原本の代わりになるわけではありません。
電子入国申告が必要な人と手続きの進め方

日本はK-ETAの一時免除対象に含まれ、免除期間は2026年12月31日まで延長されています。ビザなしで観光する日本人旅行者にとって重要な措置ですが、ここで確認を終えないことが大切です。K-ETAは渡航前の電子旅行許可、入国申告は入国時に必要な情報の届出で、役割が異なります。2027年以降の旅行は、渡航時点の公式案内で免除の扱いを確認してください。
一般的な短期観光で、有効なK-ETAや韓国の外国人登録証などを持たずに入国する人は、入国申告の対象です。一方、有効なK-ETAを持つ人などは入国申告が免除されます。ビザを使って入国する場合などは扱いが異なるため、複数の資格や書類を持っている人は公式の対象者案内で判断しましょう。
| 旅行者の状況 | 入国申告の考え方 |
|---|---|
| K-ETAの一時免除を利用し、有効なK-ETAなどを持たずに短期観光する | 通常は入国申告が必要 |
| 有効なK-ETAを持ち、その条件で入国する | 原則として入国申告は不要 |
電子入国申告のe-Arrival cardは無料で、韓国到着の3日前から作成できます。日本語表示を選び、パスポート情報と入出国・滞在情報を入力して送信する流れです。公式サイトが無料で提供している手続きなので、入力前に公式のものか確認しましょう。
申告後にホテルや帰国便などが変わった場合は、韓国の入国審査前まで照会・修正ができます。発給番号はメールで届くため、確認できるように残しておくと便利です。申告書の提出自体が入国許可を保証するものではありませんが、必要な情報を出発前に整理できる点にメリットがあります。
韓国到着後は入国審査と荷物の受け取りへ

飛行機を降りたら、入国方向の案内に沿って進みます。検疫の確認が必要な人は該当する案内に従い、その後は外国人向けの入国審査レーンなど、自分が利用できる列へ。日本人旅行者も韓国では外国人として入国するので、韓国人向けの列をそのまま進まないよう表示を見ておきましょう。
入国審査ではパスポートを提示し、必要に応じて滞在目的や宿泊先などを確認されます。自動化された設備が見えても、利用条件は年齢や登録状況などで異なります。利用できるか迷ったら係員に確認し、指定された審査を受ければ大丈夫です。
審査が終わったら、預け荷物のある人は手荷物受取所へ。ターンテーブルは出発都市だけでなく便名で確認すると、同じ都市から複数便が着いていても間違えにくくなります。似たスーツケースもあるので、受け取る前に名前や荷物タグを確かめてください。
荷物が出てこない、破損が見つかったといった場合は、一般の到着ロビーに出る前に航空会社の手荷物窓口へ相談しましょう。出発時に受け取った手荷物引換証は、受け取りが終わるまで保管しておきたいものです。
到着予定時刻は、空港の外に出られる時刻ではありません。降機、審査、荷物の待ち時間を考え、空港鉄道やバスの予定には余裕を持たせておくと、旅の最初から慌てずに済みます。
韓国の税関と検疫は持ち込む物と渡航経路で判断

入国申告と税関申告も別の手続きです。韓国に入国する際、申告する物がなければ旅行者携帯品申告書を作成する義務はありません。免税範囲を超える物や、申告が必要な物を持っている場合は申告します。「入国申告を済ませたから、物の申告も終わった」とは考えないようにしましょう。
免税店で買った物にも、入国先の免税範囲や持ち込み制限が適用されます。税金を払えば必ず持ち込める、というわけでもありません。肉製品や生の果物、植物などは検疫や輸入規制に関わるため、おみやげや少量の食品でも品目ごとの確認が必要です。
健康状態に関するQ-CODEは、e-Arrival cardとは別の仕組みです。韓国の重点検疫管理地域に滞在・経由した人は、症状の有無にかかわらずQ-CODEまたは健康状態質問書による申告が必要です。検疫管理地域に滞在・経由した人は、検疫感染症を疑う症状がある場合に申告対象となります。
ここは「日本国籍かどうか」だけでは判断できません。対象地域は変更されるため、日本からの直行便でも、最近の滞在先や経由地を含めて韓国疾病管理庁の案内を確認してください。必要な申告を確かめることが目的なので、全員が同じフォームを一式入力すると考える必要はありません。
帰りの空港は約3時間前を目安に計画する

韓国から日本へ帰る日は、国際線出発の約3時間前に空港へ着く計画を基本にすると組み立てやすくなります。仁川空港は一般的に出発3時間〜2時間30分前から搭乗手続きが可能と案内しています。ただし、これはどの便でも必ず3時間あれば十分という保証ではありません。
週末や大型連休、預け荷物が多い日、子ども連れの移動では、駅や駐車場からカウンターまでの時間も含めて考えたいところです。金浦空港から出発するのか、仁川空港のどのターミナルなのかも確認してください。航空会社名だけで決めず、予約便の実際の運航情報で確かめましょう。
特に区別したいのが、出発時刻、チェックイン締切、搭乗時刻です。14時発なら14時までにゲートへ行けばよい、という意味ではありません。利用する航空会社の締切と搭乗券の案内を確認し、搭乗ゲートに着く時刻から逆算すると、食事や買い物に使える時間も判断しやすくなります。
オンラインチェックイン後も預け荷物の手続きを確認

航空券を予約したときのeチケット控えと、搭乗に使う搭乗券は区別しておきましょう。オンラインチェックインや空港のキオスクでは、座席の確認や搭乗券の発行などを進められます。ただ、預け荷物があれば、手荷物カウンターや利用可能なセルフバッグドロップで荷物を預ける必要があります。
オンラインで手続きができても、パスポートなどの確認でカウンターへの立ち寄りを案内される場合があります。画面に表示された案内まで確認し、手続き完了の表示だけを見て保安検査場へ向かわないようにしましょう。
荷物の無料枠は、航空会社や路線、購入した運賃によって変わります。LCCなどでは預け荷物が運賃に含まれないこともあるため、個数、重さ、大きさ、追加料金を予約内容で確認してください。行きより荷物が増えそうなら、おみやげを詰める前に確認しておくほうが予定を立てやすくなります。
荷物を預ける前には、パスポート、搭乗券、貴重品、モバイルバッテリーを手元に残します。受け取った手荷物引換証は、日本で荷物を受け取るまでなくさないよう保管しておきましょう。
液体物とモバイルバッテリーは荷造りで仕分ける

韓国出発の国際線で液体物を機内に持ち込む場合、基本は100mL以下の容器に入れ、1人につき容量1L以下の透明な再封可能袋1枚にまとめるルールです。水や飲み物だけでなく、化粧水、クリーム、ジェル、歯磨き粉なども確認してください。
基準になるのは中身の残量ではなく、容器の容量です。たとえば200mLのボトルに化粧水が30mLだけ残っていても、100mL以下の容器という条件は満たせません。おみやげのコスメを買うなら、機内へ持ち込む物と預け荷物へ入れる物をホテルで分けておくと、検査場で詰め直す手間を減らせます。
乳幼児用の飲食物や医薬品には例外がありますが、必要量や確認書類などの条件があります。必要な物は取り出しやすい場所にまとめ、事前に航空会社や空港の案内を確認しましょう。免税店で買う液体物も、乗り継ぎがある場合は経由空港の扱いを含めて確認が必要です。
モバイルバッテリーは預け荷物に入れず、機内持ち込みで準備します。ただし、容量、個数、短絡防止、保管場所、機内での使用・充電の条件は利用する航空会社で確認してください。持ち込めることと、座席で充電に使えることは同じではありません。往復で航空会社が違う場合は、それぞれの案内を確認しておきましょう。
出国審査後は搭乗ゲートへ進み日本帰国の準備も

保安検査と出国審査を終えたら、まず搭乗ゲートの場所を確認します。仁川空港では、搭乗棟へシャトルトレインで移動する場合もあります。免税エリアに入っただけで搭乗の準備がすべて終わったわけではないので、必要な移動時間を把握してから買い物や食事の予定を決めると安心です。
搭乗ゲートは変更されることがあるため、搭乗券だけでなく出発案内のモニターや航空会社の通知も確認しましょう。韓国と日本には時差がないので、往復の時刻表を読むときに時差計算は必要ありません。ただし、日付と出発空港、搭乗時刻の確認はそれぞれ必要です。
最後に、日本へ帰国するときの税関手続きも別に準備しておきます。日本では、申告する物がない人も含め、入国・帰国する全員に税関申告が必要です。Visit Japan Webの電子申告や所定の申告書を利用します。韓国入国時の「申告する物がなければ携帯品申告書の作成義務はない」という扱いと混同しないようにしてください。
食品のおみやげは、日本へ持ち帰れるかを購入前に確認しましょう。肉製品などは個人用の少量や加熱済み、真空パックでも、日本側の動物検疫の条件を満たさなければ持ち込めません。
手続きの準備は、行き先の国と、その場で確認される対象に合わせて進めるのが基本です。渡韓前は入国条件と入国申告、帰りの荷造りでは手荷物のルール、空港では締切とゲートの場所。優先する確認を旅の段階ごとに決めておけば、初めての韓国旅行でも次に何をすべきか見通しを持って動けます。



