「漢江バス」トラブル続きで10月末まで運航中断!!
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ソウル市は、今月18日に正式運行を始めたばかりの「漢江バス(한강버스)」について、故障の頻発や運行中断が相次いだことを受け、9月29日から10月末までおよそ1か月間、市民の利用を全面的に停止し、試運転と点検に専念すると発表しました。再開は11月以降を予定しています。
ソウル市が進めるこの「漢江バス」プロジェクトは、陸路に偏っていたこれまでの交通網を水上にも広げようというもの。車の渋滞に悩まされることなく、ゆったりと席に座って、漢江の美しい景色を楽しみながら主要スポットを結ぶことができます。平均時速は約31kmとスムーズな移動が可能で、通勤にも観光にもぴったりの新時代型の交通手段として期待されていました。
ただ実際の運行では、船体の故障や気象条件による欠航が相次ぎました。運行2日目にはダムの放流で水位が上がり終日欠航。さらに9月22日と26日には船の不具合で計3回の運行中断が発生しました。一部の日には船4隻のうち2隻しか稼働せず、最大で4時間もの間隔が空くなど、利用者から不満の声も上がっていました。
ソウル市は今回の点検期間で安全性や利便性を高めるためのデータを集め、運行品質の改善に役立てる方針です。点検終了後には新しい船を投入して運航本数を増やし、始発時間も早めるとしています。
正式運行からわずか11日での中断は残念な知らせですが、安全で快適なサービスの実現を目指すための措置であり、改善された形での再開が期待されます。