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ソウル「マウルバス」乗り換え割引終了の危機

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ソウル「マウルバス」乗り換え割引終了の危機

乗り換え割引とは?

ソウルでは2004年から、地下鉄・市内バス・マウルバスを乗り継いでも割引が受けられる仕組みがあります。

たとえばマウルバスで駅まで行き、そのまま地下鉄に乗り換えても、合計で1,550ウォン程度に収まります。これが「乗り換え割引制度」です。

マウルバス業界の不満

しかし、マウルバス会社は大きな負担を抱えています。本来の運賃は1,200ウォンですが、乗り換え客が多いため実際に受け取れるのは半分の600ウォンだけ。

残りの損失は市からの補助で補われていますが、その額では十分とはいえず、結果として毎年約1,000億ウォンの赤字が発生。20年間でその累積損失は1兆ウォンを超えたと訴えています。

そのため業界はソウル市に対し、精算方法の見直しや損失分の全額補償、さらに物価や人件費に見合った運営費への改善を求めています。

ソウル市の立場

一方、ソウル市はここ数年で補助金を2倍以上に増やしてきたと説明しています。 それでもマウルバスは「便数が少ない」「時間通りに来ない」といった問題があり、市民サービスが十分でない点を問題視しています。

さらに一部の会社では経営陣への不正貸し付けなど会計の不透明さも明らかになり、単純な財政支援の拡大は難しいとの立場を示しています。

そのため市は「ただお金を増やすのではなく、会計の透明化やサービス改善と一緒に支援を見直していく」としています。

もし脱退したらどうなる?

マウルバス業界は「要求が受け入れられなければ、2025年1月1日から乗り換え制度をやめる」と宣言しました。

そうなると…

  • 地下鉄+マウルバスを乗り継いでも割引はなし
  • 1,550ウォンで済んでいた移動が2,750ウォン (地下鉄1,550+バス1,200) に
  • マウルバスは専用端末で別々に精算する方式に

つまり、市民の交通費が一気に上がってしまうのです。

今後の行方

マウルバス業界にとっては経営の存続がかかり、市民にとっては交通費と利便性に直結する問題です。このまま歩み寄りがなければ、2025年からソウルの交通費が高くなる可能性が現実的になっています。