いまソウル2030が登る「開運の山」、冠岳山

@uritrip
2026.05.1716
いまソウル2030が登る「開運の山」、冠岳山

明洞のショッピングや漢江の夜景もいいけれど、いま韓国の20〜30代がもっとも熱く通っている場所は、ソウル南側にそびえる冠岳山(クァナクサン、629m)です。「運が滞ったら冠岳山へ」――そんな言葉が、SNSを中心に広がっています。

運が滞ったら、冠岳山へ

きっかけは、ある人気バラエティ番組でした。出演した占い師が何気なく口にした一言――「運が開かない時は冠岳山の戀主台(ヨンジュデ)に登ってみて」――が、SNSで一気に拡散したのです。

就職活動を控えた若者、試験を控えた受験生、心が疲れた会社員。みんなが登山靴を手に冠岳山へ向かい始めています。人々はこれを「開運(ケウン)登山」と呼びます。

日本の神社で合格祈願や厄除けをするような気持ちが、韓国では「山を登る」という形で表れている。少し新鮮ですよね。

なぜ冠岳山なのか

冠岳山は古くから「気(キ)の強い山」とされてきました。鋭い岩峰が炎のようにそびえ、風水では強い火気を宿す山として知られています。

さらに山の麓には、韓国最高峰の名門・ソウル大学校(日本の東京大学にあたる存在)があり、「人材を育てる名所」という言い伝えまで重なっています。

頂上の崖には、小さな庵・戀主台(ヨンジュデ)がぶら下がるように建っています。ここに立てば、ソウル市内と漢江が一望できる。視界が一気に開けるその瞬間こそ、人々の言う「運が開く」感覚なのかもしれません。

気軽に登れるおすすめコース

もっとも人気のあるルートは、地下鉄2号線・ソウル大入口駅からのコースです。村バスでソウル大正門を通り、登山道入口で下車。往復2〜3時間、早い人なら70分ほどで頂上に到達できます。

東京の高尾山に登る感覚に近いと考えていただくと、イメージしやすいかもしれません。

下山後はマッコリで乾杯

韓国の登山には、外せない締めの文化があります。それがチヂミ(パジョン)とマッコリ。鉄板で香ばしく焼き上げたパジョンの塩気と、マッコリ特有の甘酸っぱい爽やかさ。山で流した汗をリセットする、これ以上ない組み合わせです。

本当においしい。

冠岳山を下りたら、ソウル大入口駅近くの「シャロスキル」へ。韓定食、サムバプ、韓食居酒屋、マッコリ専門店が並ぶ通りで、韓国の若者がもっとも自然に楽しむ風景の中に溶け込めます。

次のソウル旅行で、もう一歩

山を登って降りてくると、韓国の若者たちはこう口にします。

「なんだかうまくいきそうな気がする。」

風水のおかげか、運動の効果か、高いところに立った者だけが感じる小さな自信か――大切なのは「一歩前へ進んだ」というその感覚なのでしょう。

次のソウル旅行では、定番の観光地を一つ外して、そこにスニーカーを忍ばせてみるのはいかがでしょうか。いまの韓国2030がもっとも素直に愛する風景が、ソウルの真ん中で待っています。

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